【本要約】ほんとはすごい、かくれ繊細さん!?感受性は仕事に使える一つの能力。


繊細って表現されると社会で生きにくいのかなぁって心配。仕事をやっていけるかなぁ。

実は、仕事にも役立つ能力をたくさん兼ね備えているみたい!だから心配せずに、自分の得意分野をきちんと認識すればOKだよ。


私って、最近流行りの繊細さんに当てはまるかも。ちょっと違うけど、共感するかも。
そんな人に共通することって、ちょっと世の中生きづらい。こんな気持ちではないでしょうか。

本当のところは、繊細さん・かくれ繊細さんなのかは分からないかもしれませんが、生きづらいし疲れているって思っている人は、もしかしたら自分をハッピーにするためのヒントが見つかるかもしれません。
疲れている人は「分かる~」って共感して、本書の内容を意識するだけで少し楽になれるのでは?
特に、仕事は1日8時間を過ごすため大きなウェイトを占めますよね。だからこそ、上手く自分の特性を知ることで仕事がうまくいけば、もっともっと生きやすくなるかもしれませんよ。

♥この記事をおすすめしたい人♥

繊細さんに当てはまるようで、当てはまらずモヤモヤしている人

繊細さん・かくれ繊細さんについて知りたい人

かくれ繊細さんって仕事に活かせるの?と気になる人


その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません


この書籍のポイントをぎゅぎゅっと紹介

書籍を一言で要約すると

かくれ繊細さんは、「はみ出した感受性」を持っている。
それに気づいたら、「生きやすくなるための努力」を正しい方向に向けるきっかけになるかも。

この本がおすすめの人

周囲から理解されない・変わった人だと思われていると感じる人。

周りからは社交的と思われていることに違和感がある人


この書籍の構成紹介

第1章 その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません
 →「かくれ繊細さん」とは何かを解説

第2章 「かくれ繊細さん」が秘めている才能

第3章 「隠れ繊細さん」が自己肯定感を高め、幸せになる方法

第4章 「かくれ繊細さん」と仕事とお金

第5章 「かくれ繊細さん」と人間関係
 →1~5章はエピソードベースで、「かくれ繊細さん」の特徴を説明

第6章 史上最強の幸せを手にした「かくれ繊細さん」たち
 →生きやすくなった「かくれ繊細さん」の実例

エピソードベース&箇条書きの多い本なので、本が苦手でも読みやすいです!


繊細さん・かくれ繊細さんの違いって何?

まずは、繊細さん(HSP)とはどんな人なのか?についてを確認していきましょう。
エレイン・アーロン博士によると、繊細さんとは、以下の4つの特徴にすべて当てはまる人のこと。1つでも当てはまらない人は、内向的な人に分類されるそうです。

  1. Depth of processing:考え方が複雑で、深く考えてから行動する
  2. Overstimulation:刺激に敏感で疲れやすい
  3. Empathy and emotional responsiveness:人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
  4. Sensitivity to subtleties:些細なことにも気づく



次に、かくれ繊細さんとは何なのか?
繊細さんの特徴に、さらに外向的な特性を兼ね備えた人の事です。

外向的とは、以下のような特徴を持っています。

  • 周囲にどうみられるかを強く意識する
  • 外部の刺激を欲しがる



表にまとめると、このような感じになります。



はみだした感受性って何?

はみ出した感受性とはどんな特徴がある?

この本の”なるほどな”と思ったポイントは、”繊細さんには「はみ出した感受性」がある”ということです。

  • 人の表情をいち早く読み取り、変化を感じとる
  • 場の雰囲気をすぐに感じ取る

こんな風に、敏感に変化をかぎ取れるのが、繊細さんの特長だそう。
と言うのも、繊細さんは非繊細さんとは感じている幅が違うから。


ここで、特徴的なのが、良い部分だけでなく悪い部分も幅が広いこと
悪い部分も見えるからこそ、「人としてどうなのよ」と思われる、利己的・ちゃっかりしたことなども、思いついては打ち消すことを無意識に繰り返しがち。結果、自己嫌悪に陥ったりすることも。

私は、良い面だけじゃなく悪い面にも幅が広いってことが意外でした!
面白い観点ですよね。

善すぎる感覚

  • 裏表を作りたくない
  • 公平でいたい
  • 優しくありたい
  • 人と調査して生きてきたい etc…

悪すぎる感覚

  • ネガティブ
  • しつこい
  • あまのじゃく
  • 人の欠点を見抜く etc…


かくれ繊細さんがより良く生きるためにはどうする?

筆者曰く、”非繊細さんにとって、かくれ繊細さんが持ち合わせた感覚をそのものの存在自体を知らない。”と言うレベルだそう。確かに、知らないものを理解せよと言ってもピンとこないですよね。そりゃあ理解されないはずです。

繊細さんは、非繊細さんに合わせてそのはみ出した感性をないものと扱いがち。周りを見ながら、自分の感性がはみ出していないのかチェックしてしまう癖がついている人もいるようです。
でも、それは自己否定を助長するだけなので、「これも自分の一部だ」と受け入れることが重要だそう。当たり前と言えば当たり前ですが、しっかりと受け止めるためには自分と向き合って内省する必要がありそうですね。

かくれ繊細さんの能力を仕事に生かそう!

より多くの感覚を感じられるということは、人より多くの能力を持っているということ!かくれ繊細さんはそんな気持ちで、感覚の多さをプラスにとらえると良いかもしれません。

本書では、かくれ繊細さんが秘めている能力として、8つを挙げています。
その中には以下のような才能が含まれていますが、これって上司やマネージャーにとって必要不可欠な能力だなと感じました。

  • 人間関係を作る才能
  • 人の能力を見抜く才能
  • バランスをとる才能

例えば、そもそも上に上がるためには、「人間関係を作って」いろんな人に助けてもらうことが必要ですし、チーム内に人を適材適所で配置するには「人の能力を見抜く才能」が必要です。利害関係やチーム内外での各種調整はパワーバランスを崩さないように「バランスをとる能力」が重宝されるでしょう。

意外とかくれ繊細さんって出世を目指して上司ポジションにつくと、能力が活かせたりするのかもしれないですね。


職場が好きであれば、上の役職を目指してしっかり働くことで自分だけの幸せをみつけつつ、「人の役に立ちたい!」という欲求も満たされそうですよね。

私はこんなアクションプランをとってみる

果たして自分は本当に「かくれ繊細さん」であるのかわかりませんが、「確かにこんなところあるかも」と共感した部分があるため、やってみようと思ったことをまとめました。
これって、例えかくれ繊細さんでなくても人と上手くやっていくためには必要かも。と思ったので、良ければ一緒にやってみてください!

相手と分かり合えないとき、相手にイラっとした時は、「相手は自分の感じているものが理解できないのかも」と考える

圧の強い人はマウンティングかも。と考え相手をしすぎない

物事を考えるときに「これは私の気持ち?」「これは私の考え?」と自問自答して、感情と思考を分けて考える




いかがだったでしょうか?
繊細さんと言うと”自分の小さな幸せを見つけましょう”と語られがちですが、この本では仕事に活かせる才能もたくさんあるんだよという点が書いてあるのが珍しいなと思いました。
実際に読むとたくさんのエピソードが紹介されています。これらのエピソードが面白い本でしたので、興味のある方はぜひお手に取って実際に読んでみてください。
では。また。